少年肯尼亚

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1984年3月10日に、角川映画製作のアニメ第二作が公開されました。この作品は『幻魔大戦』の続編であり、原作者の山川自身もオープニングとラストシーンの実写映像に出演しました。監督にはこれまでに角川映画で3作品を手掛けた実写畑の大林宣彦が起用され、商業用アニメ映画ながらも実験的で前衛的な手法が取り入れられました。大林はさらに「アマチュアの感性も取り入れたい」と提案し、アニメーターは一般公募され、その中には当時まだ高校生だったうるし原智志や細田守らが合格しました。細田は参加しなかったものの、うるし原は実際にアニメーターとして作画に参加しています。物語は、主人公ワタルと彼の仲間たちの冒険を描いています。ワタル役は高柳良一、ケイト役は原田知世、ゼガ役は大塚周夫が演じました。シュタイン博士役には八奈見乗児、村上大介役には井上真樹夫、村上葉子役には増山江威子が起用されました。さらに、フォン・ゲルヒン役には永井一郎、ワカギ役には塩沢兼人、グレ役には内海賢二、アゲラ役には柴田秀勝が演じています。この作品は、エキサイティングな冒険と共に友情や勇気、そして成長をテーマにしています。大林監督の手法により、普段のアニメ作品にはない新鮮さが感じられます。また、うるし原智志や細田守らのアマチュアな感性が作品に取り入れられており、独自の魅力があります。『幻魔大戦』に続く本作品は、ファンを魅了するストーリー展開と独創的なアニメーションで観客を楽しませます。キャラクターたちの魅力的な演技や仲間同士の絆が心に響き、冒険の興奮を味わうことができます。角川映画と大林宣彦のコンビネーションにより、アニメ映画の新たな可能性が広がりました。

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